こどもと大人って骨が違うの?
お子さんの骨と大人の骨では異なる点がいくつかあります。なかでも、子どもの骨には「成長軟骨(骨端線)」と呼ばれる「骨の成長に関わる部分」があります。これは大人になるにつれてなくなる(閉じる)お子さん特有のもので、大人の骨と比べて強度が低く、強い外力やスポーツによる繰り返しの負荷によってケガをしやすいという特徴があります。このケガを「骨端線損傷・離開」と呼びます。
「ケガ」とは、「身体への外からのダメージ(損傷)」を表します。ケガはとても身近なもので、日常生活での打撲や転倒からスポーツによる外傷、交通事故や労災事故など幅広い状況で誰にでも起こりうる可能性があります。
軽いケガの場合、経過観察だけで良くなることはみなさん過去にご経験されているかもしれません。ですが、「良くなると思って」としばらく様子を見られていた結果、「骨折」や「靱帯損傷」が発覚することも実は少なくありません。(我慢強い方や多忙な方は特に要注意です!)
当院は様々なケガに対応致します。できるだけ早く適切に診断をし、適切な治療と回復へのサポートをすることが当院の役割だと考えます。ケガをした場合には早期回復と再発予防のため、できるだけ早く病院へ受診するようにしましょう。
お子さんの骨と大人の骨では異なる点がいくつかあります。なかでも、子どもの骨には「成長軟骨(骨端線)」と呼ばれる「骨の成長に関わる部分」があります。これは大人になるにつれてなくなる(閉じる)お子さん特有のもので、大人の骨と比べて強度が低く、強い外力やスポーツによる繰り返しの負荷によってケガをしやすいという特徴があります。このケガを「骨端線損傷・離開」と呼びます。
診断のためにはレントゲン検査を行います。お子さんの骨は軟骨の成分が多く、骨折の判断がわかりにくいことがあるため、ケガをしていない方の手足(健側)のレントゲンを撮影して比較したり、超音波検査を用いて詳しく調べたりします。
お子さんの骨には自家矯正という「元に戻ろうとする力」が働くことも大人の骨と大きく異なる点です。治療には保存療法と手術療法がありますが、この「自家矯正」の力を大きく利用する治療が保存療法です。この場合、患部の安静とギプスなどによって固定を行います。骨のずれ(転位)が大きなものでない場合、ほとんどで将来的に機能上の問題を生じることはないと考えられます。
しかし、ずれが大きく徒手整復が困難な場合や自家矯正力に期待できない場合では手術が必要になります。この場合には、関連病院へ速やかにご紹介させていただきますのでご安心ください。
無事に骨がくっついた!多くはそれで治療がいったん終了します。しかし骨折後には「過成長」、「成長障害」という後遺症が残る場合もあるのです。「過成長」は下肢の骨折の場合、左右の脚の長さの差(脚長差)の原因となります。「成長障害」の中では骨の一部や全体で成長が止まる「骨端線早期閉鎖」には注意が必要で、脚長差や変形(骨が曲がる)といった後遺症の原因となります。
当院では必要に応じ、自院の治療後でも他院の治療後であっても、骨がくっついた(骨癒合)後に長期的な経過観察を行わせていただきます。頻繁な画像検査は必要ではありません。長期休暇を利用して受診いただくように致しますので、ぜひ当院で一緒にお子さんの成長を見守らせてください。
スポーツによる身体の障害は、「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」の2つに大きく分けられます。
競技中や練習中に、一度の大きな外力が原因で突発的に起こるケガをスポーツ外傷といいます。
打撲や肉離れ、靱帯損傷、骨折、脱臼など様々なケガを生じますが、ケガが生じた場合には「RICE処置」を行うことが重要です。
早期復帰と後遺症予防のためには、ケガの大小をご自身で判断されずできるだけ早く整形外科へ受診することが望ましいです。
長い期間にわたって繰り返される運動の負荷によって、骨や筋肉・靱帯などが徐々に損傷していくことをスポーツ障害といいます。これはコンディション不良や身体の使い方が悪いこと、使い過ぎなどによって生じることが多いですが、どれか一つが原因になっているとも言えません。
成長期と成人で障害の内容が異なることも重要です。
成長期では、「成長軟骨(骨端線)の弱さ」や「骨と筋肉の成長のアンバランス」が原因となることが問題です。
例:オスグッド・シュラッター病・野球肘・腰椎分離症など
成長期のスポーツ障害は単なる一時的な痛みではありません。成長そのものに影響を及ぼしたり、放置すると後遺症を残し競技に影響を及ぼす可能性があります。痛みを我慢する前に、一度整形外科へご相談ください。
成人は骨格が成熟しているため、成長期とは異なる障害が発生します。主な原因となるのは、「反復的に負荷が大きくかかること」や「加齢に伴い柔軟性が低下すること」などです。
例)腱炎・腱付着部炎:テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)、アキレス腱付着部炎、膝蓋腱炎、靱帯・半月板損傷、疲労骨折など
治療と予防では、組織の強さと年齢的な身体の強度をよく考える必要があります。単に機能を回復するだけでなく、根本的な原因(不適切なフォーム、筋力のアンバランスなど)を改善することで、「弱点を強化し再発を予防する」ことが重要です。
当院では理学療法士と共同してスポーツ障害への治療やリハビリテーションを行っております。早期復帰と再発予防を全力でサポート致しますので、ぜひ当院へ一度ご相談ください。